苦情相談

お客様の大切な商品をお預かりし、できるだけ満足して頂けるメンテナンスをしてお返ししている積りでも、時にはご不満を頂くことがあります。そんなときはできるだけ、迅速に原因を調べて対処する必要があります。

 「苦情相談内容の分析」項で御紹介している通り必ずしもお客様のご期待に添えるとは限りませんが、正確に、また、ご納得頂けるように誠意をもってご説明することが大切です。

 当所では、書面による苦情相談(報告書作成)と、メールによるアドバイスの2段階の方式で行っています。書面による相談は随時行ますが、メール相談は年間登録制です。必要に応じてお申し込みください。

事例紹介


お客様側の原因による事例

これは子供のおもちゃ(スライム)がシャツについた事例です。

素材によっては簡単に除去されますが、材質が類似品であるとビクともしないこのシャツはポリこのシャツはポリエステル製でスライムとは似通った材質で全く動かず、今後の研究課題として提供頂いたので、検討中です。。


クリーニング側に責任がある事例

アクリル繊維を使用したカーディガンですが、ボディーに着せて蒸気仕上げをした処、コートサイズになってしまいました。

 アクリルが湿熱で伸びることはよく知られていますが、この種の製品の製造を中止され、記憶がなくなったころに持ち込まれると、知らない作業員が失敗をします。

ご注意下さい。依頼されるとき「アクリル製品です」とお申し出頂くのも歓迎です.

メーカー責任の事例

タンブラー乾燥中にダウンジャンパーの生地から多数の糸が引き出されてきました。

これは生地自体の特性ということで、メーカー責任となった例です。

アパレルの生地選択に問題ありと思われます。


責任の所在が重複する事例

ガソリン、灯油、天然ガスを燃やした時発生するNOxガスは染色衣料を変色させる要因となります。この変化はガス褪色しやすい素材を使用したことと、ガス発生環境で着用又は保管したための重複により発生しますが、生地性能試験としてガス褪色試験を行う習慣がなく、発生して初めて確認テストを行うことになります。

 お客様も大気中のガスなど意識しないため、事故事例は大変多く見られます。素材としてはアセテートや、ナイロンに多く見られますが、綿素材にも発生します。生地が濡れていると、発生が多いようです。

 排気ガス汚染の危険がある場所での長期滞在・保存はお避け下さい。

 


その他のアドバイス